特徴
建枠を必要な高さまで積み重ねて組み立て、さらに、横の長さもブレース(交差筋違)や鋼製布板で必要な長さまで繋ぐことができることにある。施工の進捗に応じた組立て、解体作業が容易にでき、部材が比較的軽量です。また、座屈に対する抵抗力が大きく、部材の強度上の信頼性が高いです。
建枠の寸法
建枠の種類は寸法より標準枠(枠巾900mm以上)・簡易枠(枠巾900mm未満)・拡幅枠に大別される、またその寸法はインチサイズとメーターサイズに二分される。主な寸法はインチサイズを例にとれば、巾914×高さ1700( A-3055A)である、その他に枠巾は1219・914・762・610・410、高さは1930・1700・1524・1219・914・762・490とその種類は多い。これらを組み合わせることにより、用途や場所によって柔軟に使い分けができます。
強度
枠組足場に用いる部材のうち主なものは、厚生労働大臣の定める規格(昭和56年12月26日付け労働省告示103号及び104号)が定められている。その他の部材については(社)仮設工業会が認定制度・承認制度・単品承認制度を設けている。建枠の許容荷重は標準枠(高さ1800mm以下)の場合は42.6kN(4350kg)となる、また、1スパン当たりの許容積載荷重は使用する鋼製布板の種類により制限され,巾500mmの場合は2.45kN(250kg)、巾240mmの場合は1.17kN(120kg)となる。例えば巾914の建枠に各1枚ずつ使用した場合はその合計3.62kN(370kg)となる。また、1スパン内において同時積載は2層まで可能である。通常強度計算書を作成する場合は、建枠・ジャッキベース・壁つなぎの検討をする場合が多い。